[令和7年度 学校日記]

1学期の実践から 4年・国語 「四国中央市GIGAスクール運営支援センターポータルサイト」で紹介されている授業実践

2025年8月31日 09時57分
リーディングDXスクール事業

 こちらの記事も、「四国中央市GIGAスクール運営支援センターポータルサイト」で紹介されている授業実践です。

 川之江小学校4年竹組の子どもたちが取り組んだ、国語科「一つの花」についてご紹介します。

 物語に入る前に、まず題名や戦時中という特別な状況について、自分たちなりに想像を広げました。
その後、全文を通読し、感じたことや「なぜ?」と思ったこと、心に残った言葉などをもとに、初発の感想を書きました。子どもたちの感想には、率直な思いや気づきが綴られており、その後の自由交流では、それぞれが感じたことや考えたことを伝え合い、自分の思いをさらに深めていく姿が見られました。
 次は、クラス全体で「みんなで考えたい問い」について話し合いました。その際には、初発の感想カードを活用し、クラスのみんなで考えたい問いを見つける手がかりとしました。その後、その全体の問いに沿って、一人ひとりが「自分の問い」を考え、物語を読み進めていきました。


 子どもたちは、それぞれの問いを解決していく過程で、必要に応じて友だちと対話し、教科書に立ち返りながら思考を深めていきました。これは「教科書をしっかり読み込むことを大切にしたい」という先生の思いによるもので、自ら問いをもち、確かめながら読みを深める学びが広がっていきました。教科書をしっかり読み込むことで物語の中で自分の問いに関わる場面を見つけ出し、登場人物のせりふや行動から考える⇒問いのシートにまとめる⇒振り返る、という学びのサイクルを繰り返す中で、子どもたちは表現の奥にある意味にも気づくようになっていきました。

 学習の最後には、自分で解決した問いをもとに「みんなで考えたい問い」について、クラス全体で意見を交流しました。自分と他者の視点を重ねながら考える対話の場は、互いの理解が深まる貴重な時間となりました。


 単元の締めくくりとして、子どもたちは「戦後、ゆみ子に届いたお父さんからの手紙」を想像し、手紙を書く活動に取り組みました。当初、先生は「お父さんからゆみ子への手紙は少し難しいかもしれない」とおっしゃっていましたが、子どもたちは、お父さんの気持ちに寄り添いながら、各々とても素敵な手紙を書くことができました。

 一つの教材を通して、子どもたちは「読むこと」の楽しさや奥深さ、そして「考えること」の意味をじっくりと味わうことができました。それは、先生ご自身が子どもたちと一緒に学びを楽しむ姿勢を大切にされていたからこそ生まれた学びでした。このような実践が、市内全体に広がり、子どもたちが主語となる学びが各教室で育まれますように☆